おそらく誰もが知っているイチロー。彼は日本のプロ野球とメジャーの世界において、下記のようなとてつもない記録を残しています。
- MLBシーズン最多安打記録保持者(262安打)
- プロ野球の通算安打世界記録保持者(NPB・MLB通算4257安打でギネス世界記録に認定)
- 最多試合出場記録保持者(NPB・MLB通算3604試合出場)
今回はそんなイチローの名言・格言を紹介していきます。
イチローの【人生】に関する名言・格言
世の中の常識を少しでも変えるっていうことは、人間としての生き甲斐でもありますから。
はじめから、今があったわけではありません。状況は少しずつ変えていけるものです。
僕は決して『打率4割』とは言わないんです。6割の失敗は許してやるわ、と。いつもそう言っているんです。
大切なのは、自分の持っているものを活かすこと。そう考えられるようになると、可能性が広がっていく。
やってみて「ダメだ」とわかったことと、はじめから「ダメだ」と言われたことは、違います。
少しずつ前に進んでいるという感覚は、人間としてすごく大事。
結果を出せないと、この世界では生きていけません。プロセスは、野球選手としてではなく、人間をつくるために必要です。
何年、野球をやっても勉強することがあるのです。
自分が全く予想しない球が来たときにどう対応するか。それが大事です。試合では打ちたい球は来ない。好きな球を待っていたのでは終わってしまいます。
自分がわからないことに遭遇するときや、知らないことに出会ったときに、「お、自分はまだまだいける」と思います。
苦しみを背負いながら、毎日小さなことを積み重ねて、記録を達成した。苦しいけれど、同時にドキドキ、ワクワクしながら挑戦することが、勝負の世界の醍醐味だ。
現役中に、過去のことを懐かしんではいけません。
人に勝つという価値観では野球をやっていない。
妥協は沢山してきた。自分に負けたこともいっぱいあります。ただ、野球に関してはそれがない。
前向きに食事をし、前向きに買い物をした。何事も前向きに行動することが可能性を生む。
試合後はロッカーや車の中で気持ちの整理をします。いい結果も、悪い結果も家には持ちかえりません。
キライなことをやれと言われてやれる能力は、後でかならず生きてきます。
いかに、いい成績の記憶を振り払うかということは大事でしょうね。そういうものを背負うと自分を苦しめることはわかっていますから。
何事も前向きに行動することが可能性を生むんです。
自分の限界を見てから、バットを置きたい。
イチローの【夢】に関する名言・格言
夢や目標を達成するには1つしか方法がない。小さなことを積み重ねること。
自分自身が何をしたいのかを、忘れてはいけません。
今、自分にできること。頑張ればできそうなこと。そういうことを積み重ねていかないと遠くの目標は近づいてこない。
高い目標を成し遂げたいと思うなら、常に近い目標を持ちできればその次の目標も持っておくことです。それを省いて遠くに行こうとすれば、挫折感を味わうことになるでしょう。近くの目標を定めてこそギャップは少ないし、仮に届かなければ別のやり方でやろうと考えられる。高い所にいくには下から積み上げていかなければなりません。
何かを長期間、成し遂げるためには考えや行動を一貫させる必要がある。
夢は近づくと目標に変わる。
夢を掴むことというのは一気には出来ません。小さなことを積み重ねることでいつの日か信じられないような力を出せるようになっていきます。
憧れを持ちすぎて、自分の可能性を潰してしまう人はたくさんいます。自分の持っている能力を活かすことができれば、可能性は広がると思います。
なりふりかまわないで自分の行きたい道を進むこと。
まず自分の好きなことを見つける。そうすれば、自分を磨けるし、先へ進める。
ここまで来て思うのは、まず手の届く目標を立て、ひとつひとつクリアしていけば最初は手が届かないと思っていた目標にもやがて手が届くようになるということですね。
イチローの【自分】に関する名言・格言
第三者の評価を意識した生き方はしたくない。自分が納得した生き方をしたい。
自分の思ったことをやりつづける事に後悔はありません。それでもし失敗しても後悔は絶対に無いはずですから。
自分のしたことに人が評価を下す、それは自由ですけれども、それによって、自分が惑わされたくないのです。
自分を殺して相手に合わせることは、僕の性に合わない。まして上から色々言われて、納得せずにやるなんてナンセンスだと思います。
決して、人が求める理想を求めません。人が笑ってほしいときに笑いません。自分が笑いたいから笑います。
成功とはとても曖昧なものです。他人が思う成功を追いかける必要はありません。
他人が言う成功を追いかけ始めたら何が成功か分からなくなってしまいます。
大切なのは、自分の持っているものを活かすこと。そう考えられるようになると、可能性が広がっていく。
イチローの【努力】に関する名言・格言
小さいことを積み重ねるのが、とんでもないところへ行くただひとつの道だと思っています。
僕は天才ではありません。なぜかというと自分が、どうしてヒットを打てるかを説明できるからです。
他人の記録を塗り替えるのは7割、8割の力でも可能だが、自分の記録を塗り替えるには10以上の力が必要だ。
同じ練習をしていても、何を感じながらやっているかで、ぜんぜん結果は違ってくるわけです。
そりゃ、僕だって勉強や野球の練習は嫌いですよ。誰だってそうじゃないですか。つらいし、大抵はつまらないことの繰り返し。でも、僕は子供のころから、目標を持って努力するのが好きなんです。だってその努力が結果として出るのはうれしいじゃないですか。
今自分がやっていることが好きであるかどうか。それさえあれば自分を磨こうとするし、常に前に進もうとする自分がいるはず。
特別なことをするために特別なことをするのではない、特別なことをするために普段どおりの当たり前のことをする。
びっくりするような好プレイが、勝ちに結びつくことは少ないです。確実にこなさないといけないプレイを確実にこなせるチームは強いと思います。
考える労力を惜しむと、前に進むことを止めてしまうことになります。
キャンプでいろいろと試すことは、ムダではありません。ムダなことを考えて、ムダなことをしないと、伸びません。
※キャンプ…プロ野球の球団が、公式戦の期間外などに、ある地域に宿営して自主練習などを行うこと。
首位打者のタイトルは気にしない。順位なんて相手次第で左右されるものだから。自分にとって大切なのは自分。だから1本1本重ねていくヒットの本数を、自分は大切にしている。
成績は出ているから今の自分でいいんだ、という評価を自分でしてしまっていたら、今の自分はない。
メジャーリーガーの凄いところは、一度「あ、すごい選手だ」と認めたら、2,500本もヒットを打っている選手でも聞きに来ます。それが偉大な点ですね。
実戦でないとできないことがあります。一瞬の判断は、練習では養われません。
汚いグラブでプレイしていたら、その練習は記憶には残りません。手入れをしたグラブで練習をしたことは、体に必ず残ります。記憶が体に残ってゆきます。
進化するときっていうのは、カタチはあんまり変わらない。だけど、見えないところが変わっている。それがほんとの進化じゃないですかね。
努力せずに何かできるようになる人のことを「天才」というのなら、僕はそうじゃない。努力した結果、何かができるようになる人のことを「天才」というのなら、僕はそうだと思う。人が僕のことを、努力もせずに打てるんだと思うなら、それは間違いです。
自分のできることをとことんやってきたという意識があるかないか。それを実践してきた自分がいること、継続できたこと、そこに誇りを持つべき。
自分を客観的に見て、やるべきことをやります。それは、どんなときにも変わらないものなのです。
特別なことをするためには普段の自分でいられることが大事です。
練習で100%自分を作らないと打席に立つことは出来ません。自分の形を身に付けておかないと、どん底まで突き落とされます。
チームに乗せてもらうことはありますが、そういう時は少ないのです。チームの流れとは別のところで、自分をコントロールしてきたつもりです。
チームの調子が悪くても自分が崩れることはありません。
人のアドバイスを聞いているようではどんどん悪いほうにいきます。周りは前のフォームがどうだったとか言いますが実はそんなことはたいしたことではないのです。精神的なものが大きいと思います。どうやって気分を替えるかとかそういうことが大事です。
何かをしようとした時、失敗を恐れないでやってください。失敗して負けてしまったら、その理由を考えて反省してください。必ず将来の役に立つと思います。
バットの木は自然が何十年も掛けて育てています。僕のバットはこの自然の木から手作りで作られています。グローブも手作りの製品です。一度バットを投げた時、非常に嫌な気持ちになりました。自然を大切にし、作ってくれた人の気持ちを考えて僕はバットを投げることも地面に叩きつけることもしません。プロとして道具を大事に扱うのは当然のことです。
自分で無意識にやっていることを、もっと意識しなければならない。
僕はいつも一生懸命プレーしていますが、今日はよい結果が出なかった。でも、だからといって後悔もしていないし、恥ずかしいとも思っていません。なぜなら、できる限りの努力をしたからです。
自分の器が広がっているとは感じていません。自分の能力をどれくらい発揮できるかが変わったと思います。
僕は僕の能力を知っていますから、いくらでも先はあるんですよ。人の数字を目標にしているときというのは自分の限界より遙か手前を目指している可能性がありますけど、自分の数字を目指すというのは、常に限界への挑戦ですから。
練習で作った形を100%としたら、70%や80%の力で結果を出さないといけません。
どうやって、ヒットを打ったのかが問題です。たまたま出たヒットではなにも得られません。
アップの時には全力で走るとか、早く来て個人で練習しているとか、そんなことは僕にとって当たり前のこと。
プロ入りしたとき、2000本安打打てるようになれよとスカウトの方に声をかけてもらったことを思い出しますが、今日のことは、日づけが変わるまでには終わりたいと思います。次の目標は、次のヒットです。
ぼくが数字で満足することはあり得ません。なぜなら、数字が内容を反映しているとは限らないからです。目標を設定して、そこに到達すればそこで満足してしまって、先へ進む努力をしなくなるでしょう。毎打席、何かしら、学ぶべきこと改良すべきことがあります。満足は求めることの中にあるんです。
何かを達成した後は気持ちが抜けてしまうことが多いので、打った塁上では『次の打席が大事だ』と思っていました。
『できなくてもしょうがない』は終わってから思うことであって、途中にそれを思ったら絶対に達成できません。
どんなに難しいプレーも、当然にやってのける。これがプロであり、僕はそれにともなう努力を人に見せるつもりはありません。
どんな状況でも一定のラインをクリアするのがプロです。
驚かれているならまだまだです。驚かれないようになりたいです。
イチローの【準備】に関する名言・格言
準備というのは、言い訳の材料となり得るものを排除していく、そのために考え得るすべてのことをこなしていく。
しっかりと準備もしていないのに、目標を語る資格はない。
ハイレベルのスピードでプレイするために、僕は絶えず体と心の準備はしています。自分にとって最も大切なことは、試合前に完璧な準備をすることです。
常に、先の事を予測する習慣をつけることが大事。
プロ野球選手は怪我をしてから治す人がほとんどです。しかし、大切なのは怪我をしないように普段から調整することです。怪我をしてからでは遅いのです。
やれることは全てやったし、手を抜いたことはありません。常にやれることをやろうとした自分がいたこと、それに対して準備した自分がいたことを誇りに思っています。
イチローの【逆境】に関する名言・格言
結果が出ないとき、どういう自分でいられるか。決してあきらめない姿勢が、何かを生み出すきっかけをつくる。
壁というのは、できる人にしかやってこない。超えられる可能性がある人にしかやってこない。だから、壁がある時はチャンスだと思っている。
調子が悪い時こそ、全力でプレーすることが大事。
打てない時期にこそ、勇気を持ってなるべくバットから離れるべきです。勇気を持ってバットから離れないと、もっと怖くなるときがあります。そういう時期にどうやって気分転換をするかは、すごく大事なことです。
プレッシャーはかかる。どうしたってかかる。逃げられない。なら、いっそのことプレッシャーをかけようと。
重圧がかかる選手であることは誇りに思う。
誰よりも自分が(自分の活躍に)期待しています。自信がなければこの場にいません。プレッシャーがかかる選手であることが誇りです。
しんどい思いは早くしておくことですね。早い段階で。
逆風は嫌いではなく、ありがたい。どんなことも、逆風がなければ次のステップにいけないから。
苦悩というものは前進したいって思いがあって、それを乗り越えられる可能性のある人にしか訪れない。だから苦悩とは飛躍なんです。