参勤交代とは?目的や費用、映画・リターンズなどをわかりやすく解説!

参勤交代とは、江戸幕府の大名統制策の1つで、徳川家光によって徳川将軍家に対する軍役奉仕を目的に制度化されました。

今では、参勤交代を題材にした映画「超高速!参勤交代」が公開され、その続編となる「超高速!参勤交代 リターンズ」が佐々木蔵之介さんを主役に2016年に公開されました。

そんな参勤交代の目的や、費用、時代背景などをわかりやすく、解説していきます。

参勤交代とは

参勤交代の起源は鎌倉時代に鎌倉へ御家人が出仕していたこととされています。

鎌倉時代に将軍に対する大名の服属儀礼として始まりましたが、寛永12年(1635)に徳川家光によって1年おきに諸国の大名に期日までに江戸に向かわせること、江戸を離れる際は、自らの正室と世継ぎは江戸に常住させることを義務とし制度化されました。

この制度は、寛永12年(1635)に制定されて以来、文久2年(1862)には200年以上続く鎖国体制の維持のために、出仕する頻度を1年に1回から3年に1回と規制緩和が行われ、慶応3年(1867)の大政奉還と共に廃止されます。

 

参勤交代が制度化された時代背景

徳川家光はなぜ参勤交代を制定し、義務化したのでしょうか。その理由となった時代背景をわかりやすく紹介します。

徳川家光が江戸幕府の第3代将軍となった時代、それまで諸国の各地で行われてきた合戦はなくなり、人々は平和のもとで暮らし始めました。

しかし、合戦が無くなり、平和が訪れたことによって、これまで各藩主から形として見えていた将軍に対する忠誠心がどれほどのものなのか確認しづらくなります。

よって、このような時代背景から徳川家光は鎌倉時代から諸国の大名が将軍家に対して忠誠を誓う意味で、彼らが江戸に出ては将軍に挨拶をするため行われていた参勤交代を忠誠心の確認のために義務化し制定しました。

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参勤交代の目的

参勤交代の目的は、諸国の藩主の忠誠心の確認のために制定されたとされますが、他にも、諸大名に出費を強いて勢力を削ぐことにより謀反などを抑える効果を目的とされました。

しかし、各藩に多大な費用を出費、また正室と世継ぎを江戸に人質として常住させることによって軍事力を低下させ、謀反を抑えるために参勤交代を行ったということは結果論でしかなく、また徳川家光は藩財政が破綻して軍役が不可能となっては本末転倒となります。

そこで徳川家光は「大名行列は身分相応に行うべき」と連絡していることもあり、本来、謀反を抑えることを参勤交代の目的とされたものではなかったと推測されています。

参勤交代の費用

参勤交代は徳川御三家を含む、原則として1万石以上の諸大名が対象となりました。

この各諸大名たちは、国元から期日までに江戸に到着しなければならないため、参勤交代の準備は入念に行われます。

この際、道中での宿泊費や、食費などの費用は全て自負となりました。

もちろん、参勤交代は大名1人で行うわけではなく、300人から5000人もの行列での移動となったため、江戸までの距離にもよりますが、参勤交代にかかる費用は諸大名にとって大きな費用負担となります。

その参勤交代にかかる費用は現在の相場に換算すると数十億円から数百億円かかったとされ、1日行程が遅れるだけで、多大な出費となるので、いかに早く江戸に到着するかを重要視した藩もあったとされます。

この参勤交代の多大な費用の負担の結果、諸藩の財力の低下に繋がり、戦争のない時代が続きました。

 

参勤交代を題材とした映画「超高速!参勤交代」

映画「超高速!参勤交代」は2014年に参勤交代を題材とした時代劇コメディです。

弱小貧乏藩とされる湯長谷藩が幕府から突然、通常なら8日要するところを4日で参勤交代するように命じられます。

佐々木蔵之介演じる湯長谷藩・内藤政醇は4日での参勤交代を可能にする奇想天外な作戦をたて、参勤交代を行うといった物語となっています。

映画「超高速!参勤交代」が公開された2年後には、続編となる「超高速!参勤交代 リターンズ」が公開されました。

この「超高速!参勤交代 リターンズ」においても、主人公の湯長谷藩・内藤政醇を佐々木蔵之介が演じます。

続編「超高速!参勤交代 リターンズ」では、前作で、江戸で参勤交代を終えた湯長谷藩一行が、故郷に帰るための道中を描いた作品となり、前作に続き、時代劇コメディとなっています。

 

さいごに

徳川家光の制定した参勤交代をわかりやすく解説いたしました。

本来、徳川家光は自身に対しての忠誠心の確認のために参勤交代を義務化したものでしたが、この参勤交代によって、各藩主は多大な費用を負担し諸藩の財力の低下となり、これによって謀反を起こす藩は少なくなり、戦争のない時代となったとされています。

1年おきに江戸に向かう参勤交代がどのようなものであったのか映画「超高速!参勤交代」を見て参考にしてみてはいかがでしょうか。